2nd Album 「さぁ、宴にしようか」
1 そら
(作詞 ・作曲 : 山田友和 )
そらを眺めるのが趣味です。
タダでこんなに興奮できるエンターテインメントって他にないですよね。
いぶさら最初のロングツアー、帰り道の車窓からみえたうろこ雲の向こうで輝く月と、その周りにうっすらかかった虹のリングを見た時から、約一年かけて書きためたそらの風景をうたにしてみました。
ひたすらそらの描写をしているだけの歌詞なので、聴く人がそれぞれいろんな想像をしてくれたら嬉しいです。
(山田)
2 風に吹かれてあなたの町へ
(作詞 ・作曲 : 伊藤大輔 )
以前ソロで演奏していた、
"紡ぎのテーマ"という別の曲を改変して作った曲。
町から町へと渡り歩く僕らの、
旅芸人としてのテーマソング。
日々忘れがちな、
"自分を労う"ということ。
この曲を聴きながら、
頑張る自分に乾杯して欲しいです。
(伊藤)
3 雪花のファンファーレ
(作詞 : 伊藤大輔 / 作曲 : 山田友和)
晴れた真冬の日に、
積もった雪が風に舞い上げられる様を言う、
雪花(せっか)。
年が変わり、
新たな事を始めたり、
新天地に移ったり、
そんな人たちの背中を押す曲として書きました。
舞い上がる雪と共に、
新しい自分の幕開けを告げるファンファーレです。
(伊藤)
現在愛用している鍵盤ハーモニカ(HAMMOND PRO-44H)を購入した頃、両手を使えるのが嬉しくて飛び跳ねながら書いた曲。
仮タイトルが「ややこしい曲」というくらいややこしいメロディで、もともと歌詞をつけずにやる予定だったのですが、この曲初演のツアーの合流日に相方が新幹線の中で歌詞を勝手に書いてきて、カラオケボックスでリハーサルしたらとってもマリアージュしたので驚愕した思い出があります。
個人的には、この曲が、我々二人のちからが合わさって想像もしなかった素晴らしい曲ができる、ということを教えてくれた大事な曲です。
(山田)
4 food
(作詞 ・作曲 : 伊藤大輔 )
その土地に住み、
生活を営み、文化を耕す人たちを"土"、
僕らのように他所から他所へ渡り歩く人たちを"風"と例え、
その2つが出会い、交流する事で、
初めて"風土"ができる、
という話を聞きました。
僕らのような旅芸人には昔からそういう役割があったと。
各地の隠れたご当地メニューを歌詞に混ぜ込んだ、
"food(風土)の架け橋"のコンセプトを意識して作られた曲。
(伊藤)
5 月見草
(作詞 : 伊藤大輔 / 作曲 : 山田友和)
いぶさらにとっては珍しいマイナーキーのメロディを山田くんが書いてくれて、
色々想いを巡らせて言葉を乗せました。
夜にしか花を咲かせない月見草。
人知れず美しく咲くその命に、
日の目を見ることのない恋心を重ねました。
(伊藤)
Bメロは札幌芸術の森で書いたメロディー(仮タイトル雪虫)の一部が元になっているものの、そのほかの部分は初めて鍵盤なしでパソコンのみで書いた曲。
意外と少ないもろマイナーキーの曲。
(山田)
6 ラッパ吹きのブルース
(作詞 : 伊藤大輔 / 作曲 : 山田友和)
Blues形式で山田くんが書いてくれたメロディ。
Bluesはそもそも、
黒人たちが人種差別から暮らしの中の憂鬱まで、
あらゆるBlueなできごとを昇華させるための音楽でした。
トランペットというなんとも難儀な楽器を選んだ、
ラッパ吹きたちの憂鬱を代弁してみました。
(伊藤)
唯一トランペットと歌のデュオのために書いたオリジナル。
伊藤くんが面白い歌詞をのせてくれました。
トランペットって、大変な楽器なんです・・
(山田)
8 走馬灯
(作詞 ・作曲 : 伊藤大輔 )
メロディを書き上げた時、
どう考えても切ない物語を書かせたがっているのを感じ、
資料になる作品を探していて、
今となっては誰もが知っているアニメ映画監督、
新海誠監督の、”言の葉の庭”という映画に行き当たりました。
“君の名は”のヒットを受けて、
こちらの映画も今は広く知られるようになりましたが。
くるくる回って違う絵柄を映し出す走馬灯のように、
捕まえようとしても叶わない、
そんな恋の歌です。
(伊藤)
9 いぶさら音頭
(作詞 ・作曲 : 伊藤大輔 )
いぶさらで今までやっていない音楽スタイルって何だろう、
と考えていて、
ダンスミュージックかななどと考えているうちに、
何故か思いついてしまったのが、音頭(笑)
なんとこの音頭に振りをつけて踊ってくださっている土地もあります。
ぜひ全国各地の皆さんに踊ってほしいです(´-`)
(伊藤)
10 季節唄 ~めぐりうた~
(作詞 ・作曲 : 伊藤大輔 )
どうしてこんなに辛いことが起こってしまうのだろう。
どうしてその悲しみはなかなかいなくなってくれないのだろう。
それでも、
傷だらけの心から芽吹く優しさは美しく、
無様にもがきながら咲かせた花は凛々しいです。
季節のように、決して追い越したりせず、
悲しみも味わいながら、
物事の移り変わりに身を任せていたいです。
(伊藤)